地震後の近況報告とお礼
地震発生から20日が経ちました。
本当にあっという間に過ぎた日々です。
昨日、実家の中から、小学生の時に父親からプレゼントされた輪島塗の箸を見つけました。
ボロボロになっていましたが、その姿に涙が出ました。
今回の地震により、クラウドファンディングや、直接のご支援、オンラインショップでご支援を頂いた方が沢山いらっしゃいます。
何とお礼を申し上げれば良いのか、そして仮に申し上げる事ができたとしても、そのご恩に報いることはできないと思っています。
この地震で沢山の事を考えさせられました。
田谷漆器店は確かに辛い局面に立たされています。
しかし、田谷漆器店は「大変だ大変だと」辛さをただ並べるのではなく、前に進みたいと思います。
ご支援いただいた方々と共に、輪島塗の「復興」や、田谷漆器店の「復活」という夢を一緒に見たいです。
そして、前に進んでいる姿をぜひ応援してください。
昨日、ようやく輪島塗を救出する作業が、本格的に始まりました。
小さな一歩ではありますが、何となく前に進んでいる感覚を得ながら、みんなで作業をしていました。
やれる事を一つずつ、そして皆様に輪島塗を届けられる日が近づくように、努力してまいります。
我々は辛い時は悲しい顔をしますし、泣くかもしれません。
でも、この状況下でも楽しい事もあります。
その時は笑います。
自然に過ごしながら、復興に向けて皆で努力します。
輪島塗がここから新しく普遍的な価値を持てるように、「創造的復興」を目指していきます。
そして、応援してくださる方々と同じ夢を見たいです。
そのゴールまで必ず進みます。その姿を最終的にお見せできる事が、田谷漆器店にできる皆様への最大の恩返しだと考えました。
そして、その過程もこれからお見せしたいです。
ご支援くださった方々に、心からの感謝の気持ちをこの場で申し上げさせていただきます。
今後も逐一小さな一歩をご報告してまいります。
ありがとうございます。