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漆器について

漆とは、乾燥することで乾くのではなく、空気中の水分を取り込んでいくことで硬化していきます。
完成された漆器も、まるで呼吸をするかのように空気中の水分を取り込みながら年をとっていくため、乾燥が大の敵です。
しかし、正倉院に1200年以上保存されてきた漆器は、良い年のとり方をし、現在でもその鮮やかな色艶を失っていません。

漆器について

水分と供に年をとる漆は、強靭で柔軟であり、その色と艶はとても深く、同じく水を必要とする人の手との相性はとても良いと言えます。
漆の語源は、「潤む(うるむ)」や「麗わし(うるわし)」といわれ、漆という漢字にも、「水と人と木」の要素が含まれています。
漆はみずみずしい表面の美しさだけでなく、人の生活に必要な水と木の間を取り持つモノとして古くから親しまれてきたと言えるでしょう。
漆とは、ウルシの木から取れる樹液を加工したもので、アジアが原産です。広義的には、高分子化された合成樹脂も含まれますが、輪島塗では天然の漆の使用しか認められていないのです。漆には、抗菌作用と防腐作用があり、食器としては抜群に優れています。
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    漆器について

    漆器について

漆の歴史は古く、元々は中国から伝わってきたと考えられていたのですが、最近の調査で、中国最古の漆器よりも、日本最古の漆器(北海道南茅部町の垣ノ島遺跡から発掘された6点の漆の装飾品)が約9000年前の縄文時代の物で、より古いということが分かりました。さらに、福井県島浜貝塚で発見されたウルシの木の枝は世界最古の12600年前の物であることが分かったのです。
飛鳥時代や奈良時代には、仏教関連の像や仏具に漆が使われてきました。平安時代になると、芸術品の一つとして捉えられるようになりました。岩手県の中尊寺金色堂は漆器の技法の螺鈿、蒔絵、金箔貼りが施されています。
竹取物語の中でも漆について触れられている記述があります。

漆器について

ここから江戸時代までは、美術品として技術も高められ様々な技法が編み出されました。
茶道でも用いられるようになり、数多くの名工や名品が登場したのも、この時代です。輪島塗が誕生したのも室町時代だと言われています。しかし、まだまだ庶民の手の届く存在ではなかったのです。
それが、江戸時代に入ると、各地で伝統工芸が誕生し、庶民にとっても身近な生活必需品となってきました。
器として、庶民の食卓でも用いられるようになってきたのです。明治期には、殖産興業の影響も受け、各地でヨーロッパ向けの貿易品の製造が奨励されました。あのマリーアントワネットも漆器のコレクターだったと言われています。現在では、漆の商品のラインナップが豊富になり、USBメモリーやスマートフォンケース、腕時計なども出てきています。
漆は日本人の古くからの生活のアイデンティティなのです。実用的で、使えば使うほど味の出る漆の中でも、輪島塗を田谷漆器店は提供いたします。